nnblog_レビンソン(Levinson, D.J.)が提唱した過渡期

ライフサイクル 過渡期 (不安定な時期) 概要
児童と青年期

0~17歳

親や社会に保護されながら生きる時期
成人前期

17~45歳

成人への過渡期 青年期の生き方から離れ、自分で人生を切り開いていく自覚を持つ時期。

可能性が開けた20代から、限定される30歳前後の過渡期で直面する課題は「アパシー(無力感・無価値)」と「離人感」。

中年期

40~65歳

人生半ばの過渡期

(40~45歳)

最重要

自分らしさの模索・葛藤を通じて、真の自分として生きることを決断する時期。

肉体や生活環境の大きな変化を経験しながら、40年で確立した自己が崩壊する恐怖感を無意識に感じる。

老年期

60歳以降

老年への過渡期 死を受容しつつも、新たな生への希望を獲得する時期。

死への恐怖や役割の喪失感により孤立化が進む。

☆成人発達理論 安定期と各段階の境目にある5年の「過渡期」を繰り返しながら発達する。 発達過程には不安定な過渡期があるから意味がある。いったん立ち止まり自己と深く対峙し、周辺・環境を見つめなおすことで、自己のキャリアを新しく発展させる自己再生の「好機」である。

☆人生を四季に例えた

  • 成人への過渡期は、親、社会に守られて生きてきた環境から自分で道を切り開かなくてはならないという自覚が芽生える時期である。
  • 30歳の過渡期は、無限の可能性が開けていた20代と違い、様々な社会的制約を感じて「可能性が限定される」ように感じる時期である。
  • 老年への過渡期は、愛するものとの別れの必要が生じ、社会から葬られるのではないかという恐怖感と役割の喪失感から孤立化が進み、過去への引きこもりがしばしば発生する時期である。