nnblog_認知・行動的アプローチ

行動療法では「行動のしかた」を問題にし、認知行動療法では「思考が行動に影響する過程」を問題にする。

行動療法カウンセリング

現在不適応を起こしている症状自体への働き掛けを行い、行動科学療法を用いて問題行動を修正して、不適応状態を改善する。

カウンセリングはひとつの「学習プロセス」である。

カウンセリング目標達成を明らかにし。達成できたかどうかの結果を明確に測定する。

技法

・レスポンデント条件づけ(嫌悪療法、系統的脱感法、首長訓練法)

・オペラメント条件づけ(モデリング法、強化法、思考停止法、トークンエコノミー法、シェイピング法)

・セルフコントロール法:行動を管理・統制させる

・ガイドイメージ:具体的な成功体験をイメージさせる

系統的脱感法

行動療法の代表的な治療技法。不安階層表を作成し、軽度の不安場面から練習して、段階的により強い不安場面に慣らしていく(脱条件づけする)という手順をふむ。

モデリング法 社会的学習理論として、モデルの行動を観察・見聞することにより、新しい行動パターンを学習し、行動を変容する。(バンデューラ(Bandura, A.))

 

論理療法カウンセリング(認知的アプローチ)   A.エリス

不快な感情は過去の出来事によって引き起こされるのではなく、その事実をどのように受け止め、捉え、意味づけているかによって生じる。問題の源は外界・環境・過去の出来事にあるのではなく個人の「認知」と「考え方」にある。

クライアントの非論理的信念(イラショナル・ビリーフ)がクライエントを縛り付けている。これに反論し、合理的な信念に変える。認知・感情・行動に総合的に働き掛ける。

技法:自己宣伝法・羞恥心粉砕法・役割交換法・ユーモアソング等

 

認知療法カウンセリング(認知的アプローチ)   ベック(Beck, A.T.)

うつ病患者の不安や抑うつ、自責の念など不快な感情は誤って学習された記憶・イメージ・考え方が習慣化した非合理・非現実的な思考によって引き起こされる。

自動思考:ある感情とともに瞬間的に思い浮かぶ考えやイメージ

スキーマ:一貫した認知的構え(信念として存在するもの)

 

現実療法カウンセリング(認知的アプローチ)   グラッサー(Glasser, W.)

人間関係に焦点を当てる。

自分の行動をコントロールし、自ら意思決定をする。

5つのニーズを自覚し、行動に移す全行動(total behavior)。